あなたは死んだの!

shindairu.jpg
はーい!シゲちゃんでーす。今日から弥生(やよい)3月っすねぇ。はりきっていきましょうねえ。

 さて季節はずれなお話ですが、今日は娘(リオ)が3歳の頃のお話をしようと思います。

 あれは8月のお盆の前日のことっす。蝉時雨という言葉がぴったりくるような日で、早朝からセミの大合唱でした。娘はお隣の家の女の子マイちゃん(4歳)と大の仲良しでいつも一緒でした。その日もふたりで庭で遊んでいました。お盆休みで暇だった私は庭に行ってみました。

すると・・。

シゲ「オネエチャンたち、何してるのぉ?」
マイ「えっとねぇ、セミさんのお墓作ってんのぉ。」
リオ「かわいそーなんだよぉ。」
シゲ「死んじゃったの?」
リオ「そぉなんだよ。そこに倒れてたのぉ。」

 倒れてた?確かに仰向けになって正に虫の息かも。でも良く見ると脚が動いている。リオちゃんたちは移植ベラ(庭で使うプラスチック製のへら)でツツジの横に穴を掘っている。マイちゃんはボール紙を丸めたものに「せみさんのおはか」と書いて穴の横に立てている。
semi.jpg
↑ バルタン星人(好きでしたねえ)

シゲ「マイちゃんさぁ、セミさんまだ生きてんじゃない?」
マイ「え~、でも死んだんだよぉ。」
リオ「そーだよ。」

 見ていると、掘った穴に青息吐息のセミを投入。土をかぶせ始めた。私は教育上いかがなものかと思い、声をかけた。ここで命の尊さを・・。

シゲ「ちょっと待ってよ。このセミさん、まだ生きてるよ。」

するとリオが、

「もうあなたは死んだの!」

とかぶせた土を上から手でパンパンたたいている。

直後、マイちゃんが、立ち上がり足でドンドンと踏みつけている。

シゲ「・・・。」

そして二人は「カワイソーだねえ。」と言いながらしゃがみこんで、

「ナンマイダー、ナンマイダー・・・。」

なんということを・・・。

セミよ成仏してくれい。オレの力不足だ、許してくれい。私も二人の横にしゃがみこんで合掌したのであった。

それにしても幼い子は残酷だ。というか、女子は残酷だと思ったのだった。娘リオは今年18歳になる。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック