ものすごい偶然

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はーい!シゲちゃんでーす。

今回は私が東京で学生アルバイトをしていたときの「すんごい偶然」のお話っす。

 何回かここで書いてるすけど、私は米沢市内の某高校を卒業すると東京にある某大学に入学したんすね。最初は親から仕送りしてもらってたんすよね。でも親との約束だった規律だらけの学生寮の生活に嫌気がさし、ついには2年目の春、親には内緒で近くのアパートに引っ越したんすよ。それが後日、入居保証人の関係で親に知れるところとなり、激怒した父は翌月から仕送りを停止。貧乏学生となった私はアルバイトを余儀なくされたんす(この学生寮での生活や転々としたバイトの話ネタも山ほどあるので機会があれば書きたいと思ってるっす)。

 さて、そんな私が最初にやったバイトが交通誘導員。寮の先輩から誘われすぐに高円寺にある警備保障会社に面接にいき制服やヘルメット等を受け取り翌週の土曜日の夜から現場に出ることに。当時、警備関連の会社は法規制がないに等しい状態だったと思うっす。簡単な動作訓練だけで現場にいかされてたんすよね。今は厳しい警備業法つうのがあってこんなことはないと思うすけど、なんせ40年近い昔の話っすからね。

 秋田出身という警備会社の社長から言われたのが、

社長「ひかれそうになったら逃げろよ。あ、それとバイトつうのは絶対に内緒だぞ。」
シゲ「危ないんすねえ。わかりました。バイトつうのも言いません。」
社長「おぅ頼んだぞ。現場には3名の先輩がいるから言われた通り動けばいいから。」
シゲ「了解っす。」

 翌週土曜の夜、高円寺の会社に寄って先輩たちと合流。一緒に電車で四谷3丁目の駅に向かったんす。私服で現地へ向かい現場で着替えるつうことでした。地下鉄丸の内線の「四谷3丁目駅」から出たすぐ上の交差点が本日の工事現場。歩道の舗装工事とのこと。砂利を積んだ大型ダンプの搬入出と歩行者の安全確保の仕事っす。現場に行って現場監督に挨拶すると既に歩道には規制の看板が出ていて、赤いコーンで囲んでありました。中型のショベルカーとよくわからない工具が中に並んでいました。作業員は12名ぐらいだったっすね。

 午後8時、工事が始まりました。先輩から説明を受けワクワクしてたんすね。要は指定の大型ダンプが来たら3名で道路に出て車を止める。ダンプが完全に中に入ったらお辞儀をして車を流す。出るときも要領は同じ。ヘルメットをかぶり手には赤色誘導灯。そんな難しいことはないっす。でもここは東京のど真ん中。数kmで新宿なんすよ。片側三斜線の広い道路で交通量もはんぱないわけで。土曜の夜なんで歩行者も米沢の正月の初詣みたいな状況なんす。1名は年配の人で歩道側の歩行者誘導とのことでした。

 黄色い線の入った足立ナンバーの大型ダンプがハザードランプを点滅させてゆっくり近づいてきました。30代の先輩が私の肩をたたいて、

先輩「よし、新人、いくぞ!」
シゲ「うっす!」

 誘導灯を上で数回振って予告をし、車両の切れ目をみながら3人で道路に横に飛び出しました。赤色誘導灯を横にしてドライバーの目を見て「とまれ!」の合図。3斜線を一時全面通行止めにしてダンプを入れます。大型ダンプは曲がるときに後部が大きくふれるので、こうしないと接触事故を起こす可能性が高いんすよ。タクシーや一般車両もビュンビュンとばしてるんで最初はマジ怖かったっすよ。でも1時間が過ぎ、ようやく慣れてきたころっす。

先輩「よし、出るぞ!」
シゲ「うっす!」

 今回も無事とめました。とめた車は青いオープンカー(カブリオレつうんすか)で男女4人が乗ってる。すると運転してたメガネの男がこちらをじっと見て大声で言ったんす。

タケシ「あれ?シゲじゃね?何やってんの?」
シ ゲ「はぁ?あれタケシじゃん。」
タケシ「おぅ、今から湘南いくんだわ。彼女が海みてえとかゆうから。」 
シ ゲ「そうか・・バ・・バイトだわ、バイト。」
タケシ「そう、ま、がんばれよ。」

タケシは大学の同級生で医者の息子。横には若い女。後ろにも同級生のシンジと若い女。

運転手「おい!なにやってんだ!早く入れろや!」
先輩「おい、早くしろ、何やってんだ!」
シゲ「あ!すんません。タケシじゃあな!」

あわてて車を流して事なきを得ました。つうか先輩にはダメ出しされて、

先輩「知り合いか?でもダメだろ?それにバイトって言うなって言われてない?まあ聞こえなかったと思うけどさ。気をつけろよ?ここスピード出して突っ込んでくるバカいるから、おまえ、死ぬぞ。」

シゲ「はい、あ、すいません。」

夜8時から工事終了までの長丁場。電車で帰るころには睡魔が襲ってきました。で、6000円。当時のコンビニの深夜時給が480円ぐらいなんでまあまあのバイトだったっす。それから1年ぐらいはこのバイトをしてたっすねえ。

朝の中央線の電車での帰り。ウトウトしながら夢のような出来事を思い出したんす。

それにしても、この広い東京でたまたま止めた車が同級生。ものすごい確率じゃね?
何億分の一?いやもっとすごいかも、と思いながらニヤニヤしてたっすね。

でも週末の夜、片や彼女連れて高級車で湘南にドライブ。片や道路工事の誘導員。
これって何だよ?ひどい落差だべや、と思いながら肩を落としたつうのもあるっす。

つうことで、今日は「ものすごい偶然」のお話でした。

ではまた。




 

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