狼になりたい


はーい!シゲちゃんでーす。

今日は立春すね。さきおとといの吹雪が嘘のようにおだやかな1日だったす。皆さんは雪下ろしや除雪で忙しかったみたいすね。でもまだ2月、春はもう少し先、がんばりましょうぜ。

 さて、今日は「狼になりたい」。中島みゆきさんの曲っす。実は、わたしこの曲に思い出があるんすよね。何度か書いているすけど若い時を東京で過ごしました。学生で東京での遊びを覚えたての頃、寮の仲間と週末になると遊びに出かけていました。吉祥寺や新宿、渋谷方面が多かったす。

 ある夏の土曜日の夜、私たちは8名で新宿の歌舞伎町に繰り出しました。白系のパンツにアロハシャツといったイデタチでディスコへ向かったわけっす。カンタベリーハウスだったかな?ギリシャ館とか椿ハウスとかいう大きなディスコすね。そこで踊りまくってたわけっす。ナンパなどには目もくれずひたすら踊り狂う。

 寮には門限があったので10時半頃に店を出ることに。外に出ると夜も遅いと言うのにまるでお祭のような人出なわけすよね。さすが週末の新宿。しかし私たちは慣れない酒も入って気が大きくなってました。8名で同じ格好をしているとなんだか強くなったような気さえしてくるから不思議。

 少し裏道に入り道をふさぐように歩いていると、向こうから道の真ん中を肩で風を切るように歩いてくる3人組。ひとりは、昔メンズニシムラ洋服店のCMに出ていた成田みきおさん風のおっさん。上下白のスーツを着流していた。そして横に並んでカンフーをやりそうなブルースリー風の眼光鋭いにいちゃん。そして背が2mはありそうなバンバンビガロ(調べてね)のようなゴリラ顔の男。なんだろな?と思っていると、

893「おらおらガキども道あけろや、ゴルア!」
友人A「あんだぁ?オッサンらこそ道の真ん中あるいてんじゃねえよ。」
友人2「どけよ、このじじいども!」
893「なんだと、いてえ目にあいてえのか、クソチビが!」

 どうみてもその筋の人たち。やばいと思った次の瞬間、友人Aが殴られてぶっ飛んだ。私たちも応援にはいったんだけど、ものの1分ぐらいで修羅場に。私も腹にパンチをくらって前かがみに倒れた。そして着ていたアロハのえりの部分を引っ張られ下水溝の中に頭を入れられ、靴で踏まれドブに顔を突っ込まれることに。

 顔を上げると鼻から鼻血と一緒にシラタキが出てきた。そして周囲を見渡すと、なんと8人全員が倒れていた。ほんの数分の出来事だった。周囲には人垣ができていたが誰も助けてはくれない。今であればスマホでとられていたことだろう。

893「おまえら、しばらくはこの辺うろつくんじゃねえぞ。いいな。」
友人A「はい・・すんませんでした・・げほっ。」

「いてえよぉ。」
「ゴホゴホッ。」
「前歯折れたかも。」

 各地から東京に出てきて浮かれていた罰だろうか。東京の恐ろしさを味わった夜だった。中央線で地元の駅に着いて駅前の牛丼屋で飯食うことになりカウンターで牛丼を食った。その時に寄寓にも店内で流れていたのが「狼になりたい」だったのだ。もう泣きそうな夜だった。

 腹を満たした私たちは寮に帰り、事情を聞かれ寮長に怒鳴られ、全員廊下で1時間の正座。その後しばらく新宿のディスコに行くことはなかった。しかし懲りない私と友人は歌舞伎町の「個室ヌード」なる風俗店でボッタくられる羽目になるのだがこの話しはまた別の機会に。ではまた。

この記事へのコメント

  • ミツバチまーや

    しみる曲です。みゆきさんの詩は奥が深い。
    2017年02月07日 21:08

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