
はーい!シゲちゃんでーす。
あれは高校1年(1976)の正月だった。ズッシリと重い正月の新聞。分厚い新聞を開いていくと全面広告のページにこの画像が載っていた。AEROSMITH "ROCKS"(エアロスミス/ロックス)のレコードのジャケット画像だった。5個の光り輝くダイヤモンド。「既存のロック概念を変えるエアロスミス入魂の一作」と添えてある。
「こっ、これは!」
始めて見た時強い衝撃を感じた。これは絶対に買わないといけない。ビートルズやクイーンやキッスとは何かが違う。新しい世界への扉かもしれない。早速米沢中央にあったブック&レコード「ハラトク」に走った。胸の高鳴りはピークを迎えた。着いた。
正月で休みだった。
今は正月でも通常営業の店がほとんどだが、当時は初売りといえば明けて2日と決まっていたのだ。入口には「迎春 2日初売り」の文字がポスターで貼ってあった。翌日、10時に買いにいった。買ったのはもちろんLPレコード。CDなんてなかったすからね。金色の帯がまぶしかった。
早速、聴いてみる。床の間の横に置いてあった日立の木製プレイヤー(ほとんど家具)。レコード針を落とすといきなりの「バック・イン・ザ・サドル」。ダンダカダンダカのリズム。
こっ、これだぁ!
ビートルズとの倦怠期をぶっ飛ばすリズムとスティーブン・タイラーの叫び。
次の瞬間、「バカヤロー、うるせーぞ!」
親父の声だった。やむを得ずヘッドフォンのジャックを差し込んだ。一気にA面終了、興奮冷めやらぬままにB面に突入。なんというメロディアスな展開、鳴り続けるジョー・ペリーのギターのうねり。ジョーイ・クレマーのズンズン来るドラムス。もう犯されたような衝撃だった。ロックに対するイメージを変えられたアルバムだったのだ。



その後もエアロスミスにはまり続けた。もちろんキッスが正妻だったが、この執拗なアプローチには手の打ちようがなかった。アイ・サレンダー、降参だった。解散かという時期を乗り越え現在も一線で活動している。正に頂点に君臨するスーパーバンドだ。無論私見だが、このバンドを上回るバンドは未だ現れていない。日本のロックバンドにいたっては、全てがエアロスミスの亜流でしかないのだ。この意見に賛同する諸君は多いはずだ。
そんなエアロスミスが、ローリングストーン誌のニュースに取り上げられていた。寄る年波には勝てないというのか。若い諸君にも聴いてほしい。
エアロスミス、2017年に「さよならツアー」実施を検討
ではまた。
この記事へのコメント
みっちょん
トシ
今スタジオ音楽家してますがなにか?
ジャック