スターダスト・レヴュー 浅田次郎

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はーい!シゲちゃんでーす。

 昨夜からしとしとと降る雨、これを春雨というんすかね。さすがに夜は冷えますがどちらかといえば暖かい雨。なんだかいいっすねえ。そろそろダウン系の外套(がいとう)は要らなくなる時期なのかも。

 さて今夜読み終えた本。浅田次郎さんの「見知らぬ妻へ」という光文社出版の文庫本の中にある「スターダスト・レヴュー」という作品っす。文章が光り輝いているという表現がいいんすかね。とにかくカッコイイ光景が浮かぶ少しハードボイルド調の作品っす。

 昔絶賛されたソリストの話。あることでオーケストラ楽団を退団して夜ピアノバーで働くようになった男の話なんす。浅田さんって色んな方面にお詳しい(というか資料を集めたりしたんだろうけど)ようで、その世界でしかわからないような言葉と情景描写を克明に描いている。娯楽作品としてはかなり格好いいわけで読んでいて気持ちよくなるんすよね。

 下記のくだりなんてビリー・ジョエルのピアノマンの歌詞に出てくるような情景でしびれちまいました。まあうっとりしますぜ、ダンナ。映画になんないかなあ。でも映画にされると案外つまんないかもしれないす。
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「さて、時間だ」

 客がいようがいまいが、午後九時には店の名にちなんだ「スターダスト」のかけあいを始める。桂二のスタインウェイにあわせて、棕櫚の葉陰のスツールに腰をおろしたマサルのギターが、甘いスタンダード・ジャズの名曲を弾く。

 マダムは帳面を片付け、老バーテンは蝶ネクタイを確かめ、黒服のウェイターたちは銀盆を抱えてホールの隅に並ぶ。夜の帳が下りて行く――。

(浅田次郎「スターダスト・レヴュー」の一説)


読んでみてほしい作品になりました。ではまた。

この記事へのコメント

  • YUI

    こんにちは。シゲちゃんって文学中年ですね。

    好きです、

    浅田次郎。

    たまには顔出してね。
    2017年04月07日 14:06

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