人形の家(2)黒猫館

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はーい!シゲちゃんでーす。

人形の家 第2弾っす。

 早速アパートに持ち帰った小包。K君とドキドキしながらのご対面っす。箱を開けてみるとビニールのにおいがする。この臭いは昔家にサンタクロースの人形が来たときのにおいと同じようだ。

 中に紙が入っていて、お辞儀している女性のイラストがあって「末永くかわいがってくださいね。」と書いてある。Kがこれなんだ?といって取り出したのはトウモロコシのヒゲみたいなやつ。なんだろな?まあいいか、これは正にビニール製の風船人形だった。

 早速ふくらましてみた。

今からお前に命を与えてやるぜ。必死に膨らましたんすけどなかなか大きくならない。Kに変わってもらいなんとか大きくすることに成功。身長140cmぐらいの大の字のお人形だった。かなりイメージと違うしろものだったわけで。

Kはハァハァ言いながら言った。

K「おい、どーすんだよ、これ。顔はアダモちゃんだし(当時ひょうきん族で出ていたお笑いのアダモちゃん)これに乗ったらさ、つぶれんじゃねえ?」
シゲ「なんか、ガックリきたわ。」
K「ま、こんなもんかもな。いい勉強と思うことだ。」
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島崎 俊郎(元ヒップアップのリーダー)のハマリ役

シゲ「でもさ、郵便局でかわいいこに会えたわけだし。」
K「まあ成り行き上そうかもな。でも大人のおもちゃバレバレだぜ。」
シゲ「そうか、でもきっかけにはいいかもよ。」
K「アホか、軽蔑されるに決まってんだろ。」

シゲ「・・・このことは他のやつらには内緒だぞ、約束だ。」
K「ま、いいけど。笑い者になることは必至とみたが。」
シゲ「おそらくこの部屋にやつらは押し寄せて・・。」
K「人間失格だとか、性のとりことか、単にバカとか言われて。」
シゲ「いつの間にやら女子にも噂が伝わり。」
K「この町を出て行くことに。」
シゲ「そこまではいかねえべ。」

開封した箱のとなりに無表情な人形がオレたちを見ていた。
ではまた。

この記事へのコメント

  • 秋の菊人形爺

    たまたま寄らせていただきました。笑いました。あだもちゃん、なつかしいですねえ。他のも読ませていただきます。
    2018年10月26日 20:39